平成25年度事業報告及び平成26年度事業計画
平成25年度事業報告

             T 平成25年度事業報告

 

 日本経済再生に向けた取組みは、我が国の森林資源の有効活用を謳い林業・木材産業が地域の成長産業となるように様々な施策が展開されました。

中でも、木材の需要拡大に向けた取り組みでは、公共建築物の地域材利用促進、木質バイオマス利用推進に加えて「木材利用ポイント」制度等を継続しています。

また、地域の森林づくりを進める市町村森林整備計画や森林所有者の森林経営計画制度の運用、こうした林政を支える人材育成(フオレスター、森林施業プランナー)の推進など、持続的な森林経営を確立するための具体的な取組みも開始されました。

一方、国有林野事業については、一般会計に移行して公益重視の管理経営を打出してスタートし、民・国連携の推進など、新しい政策実現に向けた事業を開始されました。

そうした中で、川上を対象とする森林・林業施策においては、成熟した我が国の森林資源の活用を促す安定供給と、CO2森林吸収量の確保に向けた間伐等の施業や路網の整備が推進されました。森林整備事業では、路網の整備、間伐、水源林造成など、治山事業では、山腹崩壊地の復旧整備、水源地域等保安林整備など、国土保全機能の強化に向けた取組みに多くの技術提供が求められました。

こうした施策によって、技術業務の需要が急激に拡大するなど、コンサル業界にとっては、受注環境に恵まれた1年となりました。

 協議会は、人材育成の具体的な活動として森林部門技術士二次試験受験講習会と森林技術者基礎研修会を開催するほか、一般社団法人森林保全・管理技術研究所と連携して森林技術の保全・管理と新しい技術開発等を積極的に推進するほか、企業倫理の確立や企業のCSR活動を支援するなど、会員への情報提供に真摯に取組んでまいりました。

 主な活動内容は、以下のとおりです。

 

1.総会・理事会等

1)総会

1)通常総会

開 催 日 平成25527日(月)

開催場所 日林協会館4F中会議室

議  題 第1号議案 平成24年度事業報告及び収支決算報告

第2号議案 平成25年度事業計画(案)及び収支予算(案)

3号議案 定款の改正

4号議案 役員改選

5号議案 その他

 

2)臨時総会

開 催 日 平成26319 日(水)

開催場所 (社)日本森林技術協会4階中会議室

議  題 第1号議案 平成26年度暫定予算案について

第2号議案 その他


2)理事会

1)第1回理事会

開 催 日 平成25527日(月)

開催場所 日林協会館4F中会議室

議  題 第1号議案 平成24年度事業報告及び収支決算報告

第2号議案 平成25年度事業計画(案)及び収支予算(案)

3号議案 定款の改正

4号議案 役員改選

5号議案 その他

 

2)第2回理事会

開 催 日 平成26319 日(水)

開催場所 (社)日本森林技術協会4階中会議室

議  題 第1号議案 平成26年度暫定予算案について

第2号議案 その他

 

3)運営委員会の開催

 

  第一回運営委員会

  開 催 日 平成2596

開催場所 日林協会館4階中会議室

議  題 (1)林野庁への陳情の件

(2)コンサルタンツ協議会活動の充実

       1)FTCC会員へのサービスの提供

    2)FTCCの宣伝、会員拡大

     3)会員参加型の協議会活動の企画

   (3)(一社)協議会と(一社)研究所との関係整理

 1)研究会事務局の廃止に伴う協議会の体制改正

 2)研究所の企画・運営体制の整備

(4)研究所活動への支援協力

 1)資金面

 2)活動支援

@)研究開発

   A)情報集積

   B)普及啓発

   C)技術指導

       (5)その他

 

 

※上記のほか、必要に応じて適宜開催。

 

2.事業報告

(1)森林技術の調査研究を通じた技術開発・蓄積・普及・啓発の推進

 1)森林保全・管理技術研究会が行う「森林保全・管理技術研究開発事業」の支援

      森林保全・管理技術研究会の事務局として、研究会の運営、森林保全・管理技術開発委員会及び各作業部会の企画調整を行った。

    なお、(一社)森林保全・管理技術研究所の設立に伴い、平成25年8月に任意団体森林保全・管理技術研究会の解散手続きを完了し、事務局の業務は終了した。

@)森林保全・管理技術研究開発委員会

日 時 平成25528

場 所 日林協会館4階中会議室

議 題 

1)森林保全・管理技術研究開発事業(平成24年度)の進捗状況について

2)森林保全・管理技術研究開発事業(平成24年度)報告書取りまとめの方針

 1)路網整備部会−路網整備と森林施業(特に間伐)技術体系

   2)災害対応技術部会−災害対応技術の普及と災害対応体制の整備

   3)環境調査部会−森林整備(治山、林道を含む)に関わる環境調査

   4)水土保全部会−新たな森林施業に対応した水土保全技術手法の確立

3)データベースWG−森林保全・管理技術データベースの作成

4) 報告書作成要領

5)その他

A)技術研究開発委員会の各部会及びWGの運営

 

 2)(一社) 森林保全・管理技術研究所との連携

委員会規定を改定し、「技術委員会は一般社団法人森林保全・管理技術研究所と連携し森林技術の開発・蓄積・普及啓発等を遂行するとともに、理事会に付託された事項を調査、又は審議する。」とした。

これにより、本協議会の技術開発等の活動は(一社)森林保全・管理技術研究所と連携して行うこととし、従来通り技術研究開発委員会の各部会及びWGの運営を積極的に実施した。

 

2)森林技術者の技術力の向上のための継続教育の推進

 1(一社)森林・自然環境技術者教育会及び(一社)森林保全・管理技術研究所が主催する森林分野CPD研修会を開催し、広報、資料作成、講師選任、参加者募集、会場準備、研修会運営などを行った。

 

 @ 森林技術者研修(静岡)

    日時:平成25628

    会場:静岡市:由比生涯学習交流館・由比管理センター、現地

    講師:畠山幸男「由比地すべり地視察・説明」

坂本邦夫「静岡県の国有林治山と富士山国有林の取り組みについて」

土屋智「四川大地震と山地災害〜災害の復旧状況〜」

 A 森林技術者講習会(秋田)

    日時:平成25913

    場所:秋田市:秋田拠点センター

    講師:鈴木京悦「森林土木工事等における品質確保対策について」

田中賢治「海洋を用いた最新の緑化技術について」

及川 洋「最新の地球温暖化に関する知見について」

 

B 「災害対応技術の普及と体制整備に関する調査研究」講習会

 日時:平成25913

 会場:前橋市:前橋さくらホテル

 講師・演題:石川芳治「大規模災害への対応のあり方」

川邉洋「治山事業におけるいくつかの課題―災害情報伝達と生態系保全ー」

土屋智「山地災害危険度マップと作成事例」 

執印康裕「森林及び治山施設の山地災害防止機能とリスク評価」

阿部和時「山腹・のり面緑化における自然生態系に配慮した手法の考え方」

 

C 森林技術者研修会(札幌)

  日時:平成251119

  会場:札幌市:札幌全日空ホテル 

 講師・演題:丸谷知己「流域スケールでの土砂災害予測手法」

笠井美青「斜面崩壊に対する航空レーザ測量の応用」

内田敏博「北海道の森林・林業と今われわれがやらなければならないこと」

       

D 森林技術者研修会(大阪)

 日時:平成251122

 会場:大阪市:大阪府立労働センター(エル・おおさか

 講師・演題:只木良也「森林・林業再生プラン--それに加えて」

中西 誠「平成23年度台風12号等による災害対応について」

佐保昇児「津波と海岸林に関する調査報告」

 

E 「森林整備に関する環境調査の考え方について」講習会

 日時:平成251217

 会場:東京:日林協会館5F大会議室

 講師・演題:亀山 章「総論(森林整備と環境ほか)」

小林 達明「植生・植物」

中村 太士「魚類、生態的景観」

下村 彰男「視知覚的景観」

 


2)森林部門技術士第二次試験受験講習会開催    

日 時 平成263 7

会 場 日林協会館5階大会議室

受講者 34名 資料購入者10名 

 講師・演題:

奥谷 由行:@技術士制度 A業務経歴票の書き方

下山 晴平:@筆記試験問題の傾向と対策 A技術士試験のための文章の書き方

本山 芳裕:森林政策・森林技術の動向

磯貝 尚弘:私の受験対策

 

3)森林技術基礎研修

 日 時 平成25418日(木)〜19日(金)

 場 所 日林協会館5階大会議室

 受講者 32名 森林技術コンサルタンツ協議会会員の職員のうち、入社5年程度以内(または、森林技術コンサル業務経験5年程度以内)  

 講師・カリュキュラム

  品川 正義:治山技術基準の解説     

奥谷 由行:林道規程の解説   

鎌滝 晋 :作業システムと路網計画   

弘中 義夫:技術者倫理、継続教育等  

小山 浩之:森林環境保全と森林土木 

 

3)森林技術コンサルタンツ事業に携わる業界の社会的使命に関する宣伝、啓発、指導及び助言

 談合等の不法行為の排除や企業コンプライアンスの徹低により、適正な競争環境を維持する努力を続けるが、ダンピング受注に伴う成果品の品質低下が顕在化など、発注者や施工業者からの指摘をうけ、「倫理綱領」及び「職業倫理行動規範」の徹底を図るなど、品質確保の取り組みを推進した。

 

4)政府及び公共団体等に対する意見の具申及び提言

  品質の低下が指摘される中で、適正な技術の提供を図るため、発注者側(林野庁)に面談を求め要請を行うほか、出先機関にも個別に改善要請を行った。

 日 時 平成25912

 提出先 林野庁国有林野部長

 提出者 小林会長他運営委員

1) 総合評価落札方式対象事業の一層の拡大 

2) 総合評価落札方式における技術者のさらなる評価

3) 計画的な事業の発注

4) 災害対応等ボランティア活動の評価

5) コンサルタント業務への林野庁表彰制度の導入

6) 本協議会の技術開発、研究普及活動の支援及び活用

 

(5)広報活動の推進

-mail(同報メール)及び本会ホームページを活用して積極的な広報活動を行った。

 

(6)国際的な技術交流、緑化啓蒙活動等の推進

   恒例の水都おおさか森林の市2013「来て!見て!触って!木の文化 大川端は森林だくさん」に参加し、一般市民に森林土木事業コンサル業務について普及啓発を行った。

 日  時:平成25106日(日)

 場  所:毛馬さくらの宮公園

 参加会社:国土防災技術株式会社大阪支店

株式会社森林調査設計事務所関西支店

株式会社森林テクニクス大阪支店

明治コンサルタント株式会社大阪支店

アジア航測株式会社大阪支店


平成26年度事業計画
 T 平成26年度事業計画

 今日、我が国の成熟した人工林が本格的な利用期を迎える中で、豊富な森林資源の循環利用が重要であるとして林業の成長産業化を目指した政策が展開されています。

 その政策の柱として、@公共構造物の木造化等を推進する新たな木材需要の創出、A国産材の安定供給体制の構築、B地球温暖化防止や国土保全など森林の多面的機能の維持・増進、を掲げています。これらの政策実現に向けて川上から川下まで一体となった取り組みが図られますが、今日は、特に川下(木材利用)に力点が置かれています。

林業の成長産業化を図るには、何といっても木材需要の拡大を図る必要がある、とするものです。数年前から「森林・林業再生」が謳われ急速な路網整備や人材育成など様々な取り組みが行われていますが、これらを進める中にも新たな課題が発生しています。

例えば、架線系を含めた高性能林業機械導入に適合した林内路網の整備、民国連携事業推進における境界の明確化、豪雨や地震災害に耐える山地防災力の増進など、私たち森林技術者が取り組まなければならない課題も少なくありません。特に、技術者不足による工事発注の不調などは深刻な問題となっています。

林業の成長産業化を実現するためには、産官学が協働して現場技術者の育成を図る必要があります。とりわけ、森林技術コンサルタントに対する期待は大きいものがあります。今年度は、こうした問題をはじめ、新たに求められる社会の要請に対しても適正な技術提供を継続していくために運営委員会に「専門部会」を設けて各地域の情報収集を行うなど積極的に活動を展開してまいります。

 主な事業項目と内容は下記のとおりです。

 

1. 森林技術の調査研究を通じた技術開発・蓄積・普及・啓発の推進

一般社団法人森林保全・管理技術研究所と連携して

1)森林保全・管理技術に関する調査研究、技術開発

2)森林保全・管理技術に関する資料・文献の収集、整理保存及びその集積・分析

3)森林保全・管理技術に関する情報提供、普及啓発

等を推進する。また、運営委員会に専門部会を設置し、会員に身近な技術課題について資料の収集分析を行い、具体的な普及啓発、提言活動へ繋げて行く。

  

2.森林技術者の技術力の向上のための継続教育の推進

1(一社)森林・自然環境技術者教育会及び(一社)森林保全・管理技術研究所が主催する森林分野CPD研修会の広報、資料作成、講師選任、参加者募集、会場準備、研修会運営等

2)森林部門技術士第二次試験受験講習会の開催     

3)森林技術者基礎研修会の開催

4)治山・林道研究発表会はじめ森林関連シンポジューム、セミナー等の支援

 


3.森林技術コンサルタンツ事業に携わる業界の社会的使命に関する宣伝、啓発、指導及び助言

 

1)倫理綱領及び職業倫理行動規範の普及啓発に努めるなど品質確保に取組む。

2)総合評価落札方式や低価格調査制度等の適正運用を図るため情報収集に努める。

3)地方における活動の活性化を推進する。

 

4.政府及び公共団体等に対する意見の具申及び提言

発注者側に対して森林技術コンサル業務に関する提言、要請等を行う。

 

5.広報活動の推進

1)森林・林業情報の提供

我が国の森林・林業業界の動向、森林行政の変化などについて最新の情報提供

2)技術情報の提供

建設コンサルタント業に関する新しい技術等の情報提供

3)「森林の市」等イベントへの参加・後援