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会長ご挨拶
喜力 哉
一般社団法人森林技術コンサルタンツ協議会 会長・代表理事
一般社団法人森林技術コンサルタンツ協議会は、平成21年6月に発足して以来、森林技術コンサルタントの業界団体として、「森林技術の開発・蓄積・普及及び森林技術者の技術力の向上並びに行政等への提言を通じて国土の保全、森林・林業の発展に寄与すること」を目的に活動を続けてまいりました。
これまで当協議会の活動を支えていただきました林野庁を始めとした関係省庁の方々、並びにご理解ご支援をいただきました各種関係者の方々には、この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。
さて、地球温暖化の問題が社会に広く認知されるようになってほぼ半世紀、地球温暖化はさらに深刻さを増しています。しかしながら世界のリーダーたちは地球規模の環境問題には背を向け、今日では相互不信と分断化が進み、世界各地で紛争やその準備に予算が振り向けられ、まるで共倒れの道を歩んでいるかのようです。
日本でも近年は地震を含めて自然災害が著しく増加傾向にあります。ある日の新聞によれば、直近30年の間に、年間の土砂災害発生件数が約1.7倍にまで増加していると記載されていました。
私も長年ひとりの森林技術者として、古くは阪神淡路大震災から、近年では能登半島地震災害など、これまでにも数多くの災害調査に従事してまいりました。
この原稿を書き上げている時点で最も近日の話題としては、メディアでも数多く報道されていた大規模な山火事跡を視察に行った時の話をここでは取り上げます。
何日も広範囲に燃え続けた山火事跡では、当然ながら森林が全て焼け焦げてしまって、無残にも針山のようになってしまった山体が広がっておりました。
しかしながら一方では、林床は真っ黒こげで地際から立木下部まで真っ黒であったスギ林でも、立木上部の樹冠では新緑が青々と目立ち、遠目ではその被害が分からないような箇所も数多くありました。
また日当たりの良い林床では焦げた地面一面に、新しい草花がたくさん芽吹いておりました。
この時は自然の生命力の力強さというものを強く感じさせられ、現場ではその光景にしばらく心を奪われていました。
人間がこういった自然の生命力をさらに手助けすれば、地球温暖化や地震に起因する災害で大きく傷ついた自然環境でも、きっとまた力強く回復するはずだと希望を持った次第です。
森林技術コンサルタンツ協議会は全国78社(令和7年6月時点)が加盟する団体です。その力を総結集してこれからも社会の期待に応えてまいりたいと考えています。
皆様方におかれましては、当協議会の活動についてより一層のご理解をいただくとともに、今後とも変わらぬご協力を賜りますようお願い申し上げます。